ST105.012 1965年製
フォースモデルになると、大きな改良が加えられる。
最大の変更点はケースデザインで、大型化されクラウ
ン・プロテクションが設けられたことと、ツイステッ
ド・ラグが採用されたことである。これにより現在も
生産され続けているスピードマスターのデザインは完
成する。


雑誌等の複数の資料に、「文字盤にPROESSIONALの文
字が入ったのはST145.012から」と記載されているが、
実際にはこのレファレンスから入っている。そのこと
を含めてST145.012との相違点は見当たらない。


このモデルが1969年アポロ11号のミッションで、「最
初に月に行った時計」であると言われており、まさに
20世紀を代表する時計である。この時期はサードモデ
ルであるST105.003(後にST145.003に改番される)と
並行して製造されていたようだか、ST145.003の現物
はおろか書籍でも見たことがない。

ST105.003とST105.012とはケースと文字盤のプリント
以外は同じ時計といって良いが、雰囲気は大きく異な
る。

画像の時計の裏蓋のエッジには、サードモデルまでに
見られる面取りが施されているが、このリファレンス
では珍しく、ごく初期に製造されたものであると推察
される

























ムーブメントはこのジェネレーションで役目を終え
るCal.321が搭載されている。



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