レイルマスターは特殊用途系モデルとして、スピードマスターと同年の1957年に発表 された。その名の通り鉄道員や技術者などの磁気の強い場所で作業する人々に向けて開発 されたモデルである。その特徴は耐磁性だ。文字盤やケースを特殊仕様にし、磁気がムー ブメントに悪影響を及ぼさないように工夫されている。 シンプルな外見からは伺い知ることのできない、凝った仕様の特殊用途時計ではあるが、 あまりにも特殊な用途向けに開発されたために需要が少なく、商業的には失敗したようだ。 他の特殊用途系のスピードマスターやシーマスター 300はモデルチェンジを繰り返したが、 レイルマスターは基本的に手巻、自動巻の2タイプしか存在しない。手巻モデルをレファ レンス違いで数タイプに分けることも出来るが、針などの外装部品とムーブメントのバー ジョン違いでしかなく、基本的には同じ時計である。 2003年、現行モデルのシーマスター・アクアテラに、約40年ぶりにレイルマスター の名を冠したモデルが復活した。 |
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