シーマスターは1940年代の後半、オメガ社の防水腕時計のシリーズとして誕生した。
初期のシーマスターは本格的な防水腕時計ではなく、現代の日常生活防水程度の防水
性のシンプルな三針式腕時計であった。搭載ムーブメントはハーフローター式の自動
巻で、クロノメーターモデルも存在し、後に手巻モデルも加わる。
文字盤にSeamasterの文字が入ったのは1950年代初め頃で、ごく初期のシーマスター
にはモデル名の表記はない。

その後、1955年に回転ベゼルを装備した本格的ダイバーズ・ウォッチであるシーマス
ター 300の発表、それに続く廉価版のシーマスター 120や、より本格的なシーマス
ター・プロフェッショナル 600などの登場により、オメガ社の代表モデルとなり、現
在も同社の主軸モデルである。

ちなみにスピードマスターはシーマスターから派生したモデルであり、いわばシーマ
スター・クロノグラフのプロフェッショナル版である。初期のスピードマスターの裏
蓋にシーマスターを象徴するシーホースが刻印されているのがその証しである。
レイルマスターの裏蓋にシーホースが刻印されているのも同様の経緯であり、シーマ
スターはオメガ社の全ての特殊用途系(スポーツ系)のルーツである。
Seamaster Chronometre Seamaster 300
Seamaster, w/ Black dial


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